[2025_10_28_10]作業員、内部被ばく疑い 再処理工場 鼻腔に放射性物質(東奥日報2025年10月28日)
 
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作業員、内部被ばく疑い 再処理工場 鼻腔に放射性物質

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 日本原燃は27日、六ヶ所再処理工場ウラン・プルトニウム混合脱硝建屋(放射線管理区域内)で作業していた協力会社社員が、放射性物質を体内に取り込み、内部被ばくした恐れがあると発表した。放射性物質はプルトニウムの可能性があり、作業に当たった3人の内部被ばくの有無や経緯などの詳細について調べている。社員の健康状態に異常はなく、他の協力会社社員や周辺環境への影響はないとしている。
 原燃によると24日午前11時10分ごろ、協力会社社員3人が、空気中のほこりや放射性物質を取り除く部品の交換作業中に、作業エリア内の放射線環境を測定する機器が基準を超える値を示した。
 3人は作業エリアから退出し、身体の放射線を測定したところ、マスクのフィルター外側の放射線汚染を確認。その後、管理区域外で3人の鼻腔内を検査し、うち40代男性社員1人から放射線の一種アルファ線を出す核種を検出した。
 3人のうち2人は、マスクの汚染フィルターを新しいものに交換する際、最大3分程度フィルターを外していた。フィルター未装着の状態で呼吸したことにより、体内に放射性物質を取り込んだ可能性があるとみられる。  (工藤洋平)
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