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[2025_06_06_12]原発 60年超運転可能に 改正法きょう施行(NHK2025年6月6日) | ![]() |
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参照元
05:07 政府が目指す脱炭素社会の実現などに向けて、原子力発電を最大限活用する目的で、原発を、60年を超えて運転できるようにする法律が施行されました。原発を長期間運転することによる「老朽化」への対策が不可欠で、電力会社など事業者には、安全に管理する取り組みがいっそう求められます。 原発の運転期間は、東京電力福島第一原発の事故以降、運転開始から「原則40年、最長60年」に制限されていましたが、政府は脱炭素社会の実現などに向けて、原発を最大限活用するため、60年を超えて運転できるよう法律を改正しました。 法律は6日に施行され、経済産業大臣が認可すれば、原子力規制委員会の審査や裁判所の仮処分命令などで停止した期間の分だけ運転を延長できるようになります。 一方で、原発は長期間運転すると、放射線や熱の影響を受けるなど、機器や設備が劣化するため、法改正では、事業者が運転開始から30年以降は、10年を超えない期間ごとに管理計画を策定し、原子力規制委員会の認可を得ることが義務づけられたほか、40年を超える運転に必要な「特別点検」と同様に、60年を超える場合にも点検を求めています。 国内では現在、30年を超えて運転している原発は12基で、いずれも、これまでに必要な認可を得ています。 運転期間が最も長いのは、福井県にある関西電力高浜原発1号機の50年6か月余りで、地元の住民からは「原発に代わるエネルギーが決まるまでは動かしたほうがいい」という声や、「60年の運転による劣化など安全性が不安なので、最低限安全は確保してほしい」などの声が聞かれました。 原発の長期運転に伴う「老朽化」への対策は不可欠で、電力会社など事業者には、安全に管理する取り組みがいっそう求められます。 50年超運転 高浜原発1号機の地元は 国内で運転中の原発では最も古く、唯一、50年を超えて運転する関西電力高浜原発1号機がある福井県高浜町の住民からは、さまざまな声が聞かれました。 40代の男性は「原発を止めても代替となるエネルギーが決まっていないので、決まるまでは動かしたほうがいい。知り合いも何人か原発で働いている人がいるので、地元の人の働き場所がなくなったら困る」と話していました。 また、60代の女性は「原発が60年を超えて運転することについて、今のところ心配していない。子どもが都会に行ってしまう人もいるが、原発という職場が近くにあることで、地元に残ってもらえる」と話していました。 一方、50代の女性は「60年という運転期間で、劣化した部品などをすべて取り替えて運転するわけじゃないので、安全性が不安だ。ただ、町も原発に助けられている部分もあるので難しい。最低限の安全は確保してほしい」と話していました。 70代の男性は「『核のごみ』の最終処分地が決まっておらず、どんどん先延ばしになっているので、原発が60年を超えて運転するのは反対だ。『核のごみ』の問題をはっきりさせてほしい」と話していました。 |
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KEY_WORD:原発_運転期間_延長_:FUKU1_:TAKAHAMA_:最終処分場_: | ![]() |
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