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[2025_04_04_03]「F35B」垂直着陸訓練を一転実施、防衛省が経緯説明…宮崎県新富町の区長会が反発「理解に苦しむ」(読売新聞2025年4月4日) | ![]() |
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14:50 防衛省が従来の方針を一転させ、航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)で最新鋭ステルス戦闘機「F35B」の垂直着陸訓練を行う方針を示したことを巡り、防衛省の担当者が3日、新富町で開かれた区長会で経緯を説明した。区長らからは「これまでと説明が違う」といった反発や訓練の見直しを求める声が相次いだ。(波多江航、山畑壮起) F35Bは短距離滑走で離陸したり、垂直に着陸したりできる戦闘機で、今年度から新田原基地に配備される予定。同省は緊急時などを除き、新田原基地では通常は垂直着陸を行わず、訓練は例えば、発着艦訓練施設を整備する馬毛島(鹿児島県)で行うとしていた。 しかし、2月、一転して新田原基地でも垂直着陸訓練を行う計画を町や県に伝達。理由として、馬毛島での施設整備完了が2029年度末の見通しになったことを挙げる一方で、安全保障環境が厳しさを増しているとして、馬毛島での整備完了後も一部の訓練を引き続き新田原基地で行うとした。こうした計画変更を受け、町や県が住民への説明などを求めていた。 この日、防衛省の担当者は区長ら約100人を前に、垂直着陸訓練は操縦者が技量を維持するため、1か月に1回は機体の配備基地で行う必要があり、この訓練は従来の計画でも新田原基地で行う想定だったと説明した。滑走路端の約2キロ手前から接地するまでにかかる時間については、通常の着陸では約24秒だが、垂直着陸の場合は減速しながら着陸地点に近づき、約30秒ホバリングしてから接地するため約2分かかるとした。その際の騒音に関しては、気象条件などで変動するが、過去の調査例では着陸地点から約75メートル地点で最大130デシベルと推定されるとした。 これに対し、参加者からは「『緊急の場合以外は行わない』と言った(従来の)説明会と内容が全く違い、理解に苦しむ」などと、新田原基地で元々、垂直着陸訓練が想定されていたとするこの日の説明への戸惑いや反発の声が相次いだ。「馬毛島(の訓練施設)が完成した後の訓練は馬毛島でやるのが当然だ」といった声も上がった。 これを受け、同省の担当者は「着陸回数等の説明ができておらず、これまで皆さまが受けた印象と違う形の説明になったとのご意見は非常に重く受け止める。どうできるか考えていきたい」と述べた。 小嶋崇嗣町長は「これ以上の騒音悪化は受け入れがたい。特に馬毛島完成後の夜間訓練は決して受け入れられない」と語った。九州防衛局は10〜13日、町内で住民向け説明会も行う。 |
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