| [2025_10_31_04]核燃料だけを要請したのに「潜水艦は米国で作れ」…建造場所から神経を繰り広げる韓米(ハンギョレ新聞2025年10月31日) | 
| 
 
  
参照元 
 
 10:24 原子力潜水艦推進の第一歩…前途多難 ドナルド・トランプ米大統領が30日に「韓国の原子力潜水艦の建造を承認」したことで、原潜導入の第一歩を踏み出したが、解決しなければならない課題は少なくない。原子力潜水艦の建造過程で建造場所と技術移転、核燃料の導入など具体的な方式などをめぐり韓米両国の間に意見の相違が生まれる可能性がある。 トランプ大統領はこの日、「韓国はフィラデルフィア造船所(フィリー造船所)で、原子力潜水艦を建造する」と述べた。韓国は潜水艦船体の建造技術と小型原子炉の製造技術があるため、米国から核燃料さえ供給してもらえれば、原潜を国内で自主建造できるという立場だったが、トランプ大統領のこの発言で軌道修正を余儀なくされた。 韓国大統領室がこの日「政府はトランプ大統領の決定を歓迎する」と述べたことで、米国との技術協力を通じた建造や米国からの直接導入の可能性が高まった。 しかし、米国が建造した原潜を国内に持ち込む直接導入方式は、韓国としては受け入れがたい。建造、維持・補修、交替費用の負担があまりにも大きいためだ。米バージニア級(7925トン)原潜の建造費用は、1隻当たり3兆ウォン(約3200億円)にのぼる。アン・ギュベク国防部長官は同日の国政監査で、原潜は少なくとも4隻以上必要と述べたが、米国への直接導入方式を適用すれば、12兆ウォンもの費用がかかる可能性がある。 キム・ソンベ国家安保戦略研究院長は、「自主建造が最も望ましいが、実戦配置まで10年以上かかる可能性がある。これを短縮し、技術移転を効果的に行うことが韓米協力には望ましい」と語った。自主建造でなくても、建造過程にできるだけ参加し、技術移転などを通じて原潜を確保することが重要だということだ。キム研究院長は、「フィリー造船所は米国法人ではあるが、ハンファオーシャンが買収したので、ここで潜水艦を作っても独自建造といえる」と述べた。 核燃料の確保方式も争点になりかねない。韓米原子力協定を改正し、韓国が使用済み核燃料の濃縮と再処理施設を保有すれば、核燃料を安定的に確保することができる。直ちに協定を改正するのが難しいなら、しばらくの間は米国が核燃料を安定的に供給しなければならない。カン・ドンギル海軍参謀総長は同日、国会国防委員会の国政監査で、核燃料の確保と関連し、「平和的に使用できる水準からみれば、(ウランの)濃縮程度が20%以下程度と考えればいい」と述べた。ひとまず、現行の韓米原子力協定の枠組みの中で可能な方法を模索するということだ。 今後、原子力協定を改正して「軍事的目的の排除」項目を除外するか、別途の協定を結ぶべきという声もあがっている。慶南大学極東問題研究所のイ・ビョンチョル教授は、「核燃料を安定的に確保するためには、既存の韓米原子力協定から抜け出し、原潜の建造に必要な別途の協定が両国間に必要になるかもしれない」と語った。 クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr ) 韓国語原文有力:2025-10-31 00:34 https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1226530.html 訳H.J  | 
|   | 
  KEY_WORD:米国-韓国原潜建造-承認_:小型原子炉_: |