[2025_10_24_08]大間オフサイト候補地 地元要望「国に伝える」 知事(東奥日報2025年10月24日)
 
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大間オフサイト候補地 地元要望「国に伝える」 知事

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 原子力災害時の対策拠点となる「オフサイトセンター」を巡り、下北総合開発期成同盟会(会長・山本知也むつ市長)は23日、県庁で宮下宗一郎知事に対し、大間町の大間原発(建設中)に対する同センターの建設候補地として、風間浦村役場新庁舎近くにするよう要望した。宮下知事は「国に伝える」と応じた。
 オフサイトセンターは重大事故の発生時、国や地元自治体、原子力事業者の要員らが参集して対策に当たる拠点。大間町、風間浦村、佐井村の3町村は7日、整備主体の県に要望する候補地を風間浦村蛇浦地区に選定。地元が早期整備を強く求めている国道279号バイパスに近い。緊急時は避難が求められる半径5km圏には入っていない。
 23日、冨岡宏風間浦村長は「(候補地は)3町村の総意」と説明。宮下知事は「場所は国が最終的に決める」と前置きした上で、「大間以外にも原子力関連施設が集積する中で(同センターが)果たしていくつあれば良いのか、どこに配置したら良いかなど、最終的にはそういう判断の中で決まる」と答えた。県としての賛否は示さなかった。
 オフサイトセンターは原子力施設のある六ヶ所、東通両村に設置済み。さらに中間貯蔵施設(むつ市)の操業を受け、県はむつ警察署隣接地に同センターを新設する方針を示している。
    (佐々木大輔)
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