[2025_07_09_10]東北電力 東通原発の「基準津波」見直しも“13m超えない”(NHK2025年7月9日)
 
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東北電力 東通原発の「基準津波」見直しも“13m超えない”

 15:35
 再稼働に向けた国の審査が続いている東通原子力発電所について、東北電力青森支店は9日の会見で、これまで、12.1メートルと想定していた津波の高さの見直しが必要となったことについて、「13メートルを超えるような基準にはならない」とする見解を示しました。
 東北電力は、再稼働を目指す東通原発について、先月、行われた原子力規制委員会の審査会合で、津波対策の一環として、敷地の一部について、4メートルかさ上げして海抜17メートルの高さとする方針を示しました。
 また、これにより敷地の形が変わることから、これまで12.1メートルと評価していた、想定上の津波の高さ、「基準津波」を見直す方針もあわせて説明し、規制側から、おおむね了承を得ました。
 東北電力青森支店の下屋敷聡支店長は、9日の会見で、津波対策としてかさ上げの手法を選んだことについて「スピード感や工事費の問題などを総合的に考えて、敷地のかさ上げという判断にいたった」とする認識を示しました。
 また、今後、見直す「基準津波」について、検討途中だと前置きしたうえで、「13メートルを超えるような基準にはならない」とする見解を示しました。
 東通原発をめぐっては、去年、安全対策工事の完了時期が延期されたことなどから再稼働の時期が見通せない状況が続いていて、東北電力は、「基準津波」の見直しや、安全対策に向けた設備の審査の準備をことし9月ごろまでに終えたいとしています。
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