[2025_06_05_03]柏崎刈羽原発「地域の会」“公聴会出席しない県民の考えも”(NHK2025年6月5日)
 
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柏崎刈羽原発「地域の会」“公聴会出席しない県民の考えも”

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 柏崎刈羽原子力発電所の透明性などを確保するため、原発周辺に住む人たちが東京電力や行政機関に意見を伝える「地域の会」が開かれ、花角知事が再稼働の是非を判断するため、県民の意見を把握する場となる「公聴会」をめぐり、出席しない県民の考えも把握し、多数派の意見を見極めるよう求める意見が出されました。
 柏崎刈羽原発の周辺に住む人たちで作る「地域の会」は原発の安全性や透明性を確保するため事業者や行政機関に意見を伝えていて、4日は県が開催する予定の「公聴会」について議論されました。
 公聴会は、柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり地元同意が焦点となる中、花角知事が県民の意見を把握するため、県が今月29日から県内5か所で開催し、県内の団体から推薦を受けた人のほか、公募をもとに県の有識者委員会が選定した人が発言する予定です。
 これについて参加者からは、「公聴会に参加する人は多くないと思う。公の場で発言しないが多数派を占めるいわゆる『サイレントマジョリティー』の意見をどのように把握するのか」と指摘がありました。
 これに対して県の担当者は、公聴会のほかに県民の意識調査を行うことを検討していると説明した上で「公聴会については、申し込みの際に賛否を選んでもらった上で県の有識者委員会が発言者を選ぶ。それぞれの意見をバランスよく聞きたい」と答えていました。
 東京電力は、柏崎刈羽原発6号機でも先行する7号機に続き、今月10日から原子炉に核燃料を入れる作業を始める計画で、設備面の準備が進む中、花角知事が再稼働の是非について県民の意見を聞いた上で、今後、どのように判断するか注目されています。
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