[2025_05_11_02]玄海原発で作業員1人が内部被曝 九州電力「身体影響なし」(日経新聞2025年5月11日)
 
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玄海原発で作業員1人が内部被曝 九州電力「身体影響なし」

 18:35
 九州電力は11日、定期検査中の玄海原発3号機(佐賀県玄海町、出力118万キロワット)の管理区域内で、協力会社の男性作業員(39)が10日に微量の放射性物質を体内に取り込み、内部被曝(ひばく)したと発表した。九電は「身体に影響を与えるものではない」と説明している。九電の原発での内部被曝は初めてという。
 九電によると、男性の内部被曝量は11日時点で0.02ミリシーベルトで、自然界から1年で受ける平均線量約2.1ミリシーベルトに比べて、極めて低いとしている。
 男性は10日午前、他の作業員2人と原子炉容器上部に設置してあるふたの清掃作業をしていた。作業後、放射性物質の有無を測定したところ、鼻付近に汚染が判明し、11日に内部被曝と判断された。
 男性は全身を衣服などで覆っており、衣服を脱ぐ際に放射性物質を吸い込んだとみられる。他の作業員は、体内への取り込みはなかった。
 玄海原発3号機は3月末から定期検査を実施しているが、九電は今回の事案を受け、一部作業を中断した。〔共同〕
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