[2025_04_17_02]県民投票実施求める条例案 自民が反対の方針確認 否決見通し(NHK2025年4月17日)
 
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県民投票実施求める条例案 自民が反対の方針確認 否決見通し

 18:08
 東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票の実施を求める条例案をめぐり、県議会の最大会派の自民党は17日会合を開き、条例案に反対する方針を確認しました。
 過半数を超える議席をもつ自民党が反対の方針となったことを受け、条例案は18日の採決で否決される見通しとなりました。
 県議会は16日から臨時会を開き、柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を求める条例案を審議していて、17日、一連の質疑を終えました。
 18日の採決を前に各会派は17日、それぞれ会合を開き、条例案への賛否などの方針を協議しました。
 このうち、県議会の最大会派の自民党は、党議拘束はかけないとした上で、二者択一の選択肢では多様な意見を把握できないとして条例案に反対する方針を確認しました。
 過半数を超える議席をもつ自民党が反対の方針となったことを受け、条例案は18日の採決で否決される見通しとなりました。
 自民党の岩村幹事長は会合のあと記者団に対し「知事の指摘の通り、多様な意見というのは、二者択一ではなかなか把握することができないということが反対する主な理由だ。会派内で全く異論はなかった」と述べました。
 一方、野党系会派の「未来にいがた」や「リベラル新潟」は条例案に賛成する方針を確認しました。
 また、両会派は、花角知事が条例案の「知事意見」で指摘した、県民投票を執行する際の選挙事務に関わる文言などを見直した修正案を、18日共同で提出することになりました。
 「未来にいがた」の大渕代表は「知事は県民の意思を確認して信を問うとしながら、今回の臨時会に至っても方法が明らかにされない。県民投票で意見を表明したいという声が出るのは妥当だ」と述べました。
 また、「リベラル新潟」の小泉幹事長は、「住民投票をやるかやらないかが一番重要なところで、まずは条例の制定を目指し、不備があるなら条例を改正すればいいだけだ。われわれは二択でいいと思っているので、技術的な課題の不備を解消する修正案を出すが、原案も賛成していく」と述べました。
 県議会の臨時会は18日最終日を迎え、午後1時から始まる本会議で条例案の採決が行われることになっています。
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