[2025_04_04_01]関西電力、移行債307億円 原発の安定運転へ調達(日経新聞2025年4月4日)
 
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関西電力、移行債307億円 原発の安定運転へ調達

 18:24
 関西電力は4日、脱炭素に向けた資金を調達するトランジションボンド(移行債)を発行すると発表した。総額307億円を予定する。調達した資金は原子力発電所の安全対策工事や、水素などの次世代燃料を使った発電の開発費などにあてる。
 償還期限は10年と20年の2種類で利率はそれぞれ年1.766%と2.367%。主幹事は大和証券や野村証券などが務める。払込期日はいずれも10日。関電は24年7月にも総額450億円の移行債を発行しており、今回で2回目となる。
 2月には原発を最大限活用するとした政府のエネルギー基本計画が閣議決定され、関電は原発の安定稼働へ工事や点検に資金をあてる。生成AI(人工知能)の普及により電力需要の拡大が見込まれている。南港発電所(大阪市)など既存の火力発電所で進める電源効率化も資金の使途とした。
移行債は資金使途を脱炭素事業への移行プロジェクトに充当する債券で、中長期的に脱炭素につながる事業であれば発行が認められるのが特徴。

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