[2025_03_25_02]核燃料デブリなど分析行う研究施設建設 県や地元2町が了解(NHK2025年3月25日)
 
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核燃料デブリなど分析行う研究施設建設 県や地元2町が了解

 19:54
 東京電力福島第一原子力発電所に核燃料デブリなどの分析を行う研究施設を建設する計画について、福島県と地元の双葉町、大熊町は25日、東京電力に対して、建設を了解することを伝えました。
 再来年度中の完成を目指すということで、高線量の廃棄物の分析がより安全に早く進められることになります。
 福島第一原子力発電所構内での施設の新設や増設にあたっては周辺地域への影響を確認し住民の安全を確保するために、東京電力は協定に基づき県と立地自治体から事前の了解を得る必要があります。
 25日は県庁で県の担当者が、JAEA=日本原子力研究開発機構が核燃料デブリなど高線量の放射性廃棄物の分析を行う研究施設の建設計画について東京電力側に周辺住民の安全や環境への影響を最優先に施設の安全管理を行うことや、研究施設で得た知見を踏まえて核燃料デブリなどの安全な処分と県外への搬出を確実に進めることなどの要望を付けたうえで、建設を了解することを伝えました。
 これを受けて、東京電力の担当者が「要求事項は重く受け止め1つひとつ真摯(しんし)に対応していきます」と述べると、県危機管理部の伊藤繁政策監が「デブリの取り出し方法や県外処分の在り方などはまだ明確化されていないので、施設の運用で得られる知見を生かして安全を最優先に着実に廃炉に取り組んでほしい」と求めました。
 25日は、原発が立地する大熊町と双葉町からも建設の了解が伝えられました。
 施設の建設工事は早ければ今月中に始まり、再来年度中の完成を目指すということで、高線量の廃棄物を原発の外に持ち出す機会が減り、より安全に早く分析が進められることになります。
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