[2025_03_18_02]核融合発電実現へ 六ヶ所村研究施設に「超電導加速器」搬入(NHK2025年3月18日)
 
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核融合発電実現へ 六ヶ所村研究施設に「超電導加速器」搬入

 16:12
 次世代のエネルギーとして期待される核融合の研究に取り組む青森県六ヶ所村の施設で、18日「加速器」の機能を向上させる新たな装置が搬入され、核融合発電の実現に向けた研究の進展が期待されています。
 核融合は太陽内部で起きている反応で、二酸化炭素や高レベル放射性廃棄物を出さない次世代のエネルギー源として注目されています。
 六ヶ所村にある国の研究施設、「六ヶ所フュージョンエネルギー研究所」では、核融合発電の実現に向け日本やEUなどが参加する国際プロジェクトを支援する研究に取り組んでいて、18日は研究で使用する「超電導加速器」と呼ばれる装置が搬入されました。
 装置は長さおよそ6メートル、重さはおよそ12トンあり、加速器で照射するビームの速度を向上させます。
 これにより、核融合炉の内部の環境の再現につながるということで、核融合発電の実現に必要な中性子の影響に耐えられる材料の発見が期待できるということです。
 施設では今後、装置を加速器全体に組み込む作業を進め、来年以降、本格的な実験を始めることにしています。
 「六ヶ所フュージョンエネルギー研究所」の長谷川和男部長は「搬入が無事終わり、ひとつのマイルストーンをクリアした。今後も研究開発を進めてエネルギー問題の解決につなげたい」と話していました。
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