[2025_03_01_05]高レベル調査広く関心を 原発立地の福井・高浜町長(東奥日報2025年3月1日)
 
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高レベル調査広く関心を 原発立地の福井・高浜町長

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 関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町の野瀬豊町長は28日の定例記者会見で、原発の高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定について「最悪のシナリオとして(高レベル放射性廃棄物は)原発立地白治体に残り、逃げられない宿命を抱えている。もう少し広く関心を持ってほしい」と述べた。
 野瀬町長は「立地自治体で使用済み核燃料が発生しているので責任は感じるが『そのうち引き受けてくれるんでしょ』という(他の目治体からの)空気を感じる。やすやすと(引き受けることは)できない」と苦言を呈した。
 選定を巡っては昨年、北海道寿都町と神恵内村で文献調査が終了した一方、第2段階となる概要調査に鈴木直道知事が反対し、膠着状態にある。政府は調査地を増やそうと全国の自治体に働きかけているものの、他に文献調査が始まったのは九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町のみだ。
 調査に応じた自治体は国に交付金を申請できる。野瀬町長は「お金だけでなく(地域を)国家プロジェクトとして開発するなど、地下のネガティブを地上のポジティブで相殺するような振興策も必要ではないか」と提案した。
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