[2024_04_26_10]令和6年能登半島地震以降の志賀原子力発電所の現況について(4月 26 日現在)(北陸電力2024年4月26日)
 
参照元
令和6年能登半島地震以降の志賀原子力発電所の現況について(4月 26 日現在)

 04:00
 2024 年4月26 日
 北陸電力株式会社
 北陸電力送配電株式会社

 志賀原子力発電所は、1、2号機(定期検査により停止中)とも、外部電源や必要な監視設備、冷却設備および非常用電源等の機能を確保しており、原子炉施設の安全確保に問題は生じておりません。また、発電所に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はありません。
 令和6年能登半島地震に対する志賀原子力発電所の耐震健全性を現在詳細に評価しているところですが、今般、原子炉建屋および原子炉建屋内設備が健全であることを確認したことから、その結果を取りまとめました。(添付資料1)
 また、2号機低圧タービンにおいて「伸び差大」警報が発生したことから、タービン・発電機の詳細点検を実施しております(3月25日にお知らせ済)。これまでの点検の結果、発電機およびスラスト軸受等に損傷が見られたものの、タービンの動翼・静翼等の主要な部位には現時点で大きな損傷は確認されませんでした。引き続き点検を進め、必要な補修を行ってまいります。(添付資料2)
 なお、2号機主変圧器については、引き続き復旧方法について検討しているところです。これらを踏まえ、令和6年能登半島地震以降の志賀原子力発電所の現況について、これまでお知らせした内容を別紙1、2のとおり更新しました。
 引き続き発電所設備全般の詳細な点検を継続し、発電所の安全確保に努めてまいります。今後、詳細な点検の過程で新たな不具合が確認された場合は、お知らせしてまいります。

 添付資料1 令和6年能登半島地震に対する志賀原子力発電所の耐震健全性確認結果について
 添付資料2 志賀原子力発電所2号機 タービン・発電機点検状況について
 別紙1 令和6年能登半島地震以降の志賀原子力発電所の現況について
(4月 26 日現在)
 別紙2 発生事象および現時点までの対応状況
 参考 報告書「令和6年能登半島地震に対する志賀原子力発電所の耐震健全性確認結果について」

(中略)

(参考)2006年の耐震設計審査指針の改訂を踏まえた耐震安全性評価(耐震バックチェック)において策定した基準地震動(現行の基準地震動(600ガル))との比較結果

○ 地震直後に、暫定的な検討として、敷地の岩盤中の地震動を現行の基準地震動Ss−1(600ガル)のみと比較した結果、現行の基準地震動Ss−1(600ガル)をEW方向の周期0.4〜0.5秒で上回ることを確認(右図)。
(1月5日の原子力規制庁との面談にて説明)

○ 今般、詳細な検討結果であるはぎとり波をSs−2〜3も含めた現行の基準地震動Ss−1〜3(600ガル)と比較した結果を示す(下図)。
はぎとり波は、現行の基準地震動Ss−1〜3(600ガル)をEW方向の周期0.4〜0.5秒に加え、EW方向の周期0.2秒程度及びUD方向の周期0.1秒程度でも上回るが、2014年に新規制基準を踏まえて申請した基準地震動Ss−1〜7(1000ガル)を策定しており、今後は、この申請内容をもとに、今回の地震に係る新たな知見を確実に反映し、更なる安全性の向上を図っていく。
(後略)
KEY_WORD:能登2024-志賀原発-発電機およびスラスト軸受等に損傷_:NOTOHANTO-2024_:SIKA_: