[2024_08_21_01]東電福島第1原発停電は軽微違反 地中のケーブル損傷、規制委「手順に一切従わず」(産経新聞2024年8月21日)
 
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東電福島第1原発停電は軽微違反 地中のケーブル損傷、規制委「手順に一切従わず」

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 原子力規制委員会は21日、4月に東京電力福島第1原発で作業員が誤って地中の電源ケーブルを損傷したことで起きた停電は、廃炉実施計画の「軽微な違反」に当たると評価した。安全に作業するための手順を定めていたのに一切従わなかったと指摘した。
 このトラブルでは作業員が熱傷を負ったほか、処理水の海洋放出が約6時間半停止した。2月に原発構内で伐採した樹木などを焼却する設備での火災報知機の誤作動も、軽微な違反とした。
 また、東北電力女川原発2号機(宮城県)に設置された仮設の倉庫や休憩所が地震で倒壊し、重大事故対策用のポンプ車などの移動経路をふさぐ恐れがあったことは、4段階の安全重要度で最も軽いと評価した。経路の一部を仮復旧すれば事故対応は可能と判断した。
 東北電は既に仮設の建物を全て撤去したが、この影響で9月ごろに予定していた再稼働を11月ごろに延期した。
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