[2025_05_19_09]放射線に強い集積回路 ロボ搭載へ開発目指す 福島機構、ダイヤ活用(東奥日報2025年5月19日)
 
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放射線に強い集積回路 ロボ搭載へ開発目指す 福島機構、ダイヤ活用

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 福島国際研究教育機構(福島県浪江町)は、放射線耐性に優れた「ダイヤモンド半導体」を用いた集積回路(IC)の開発を目指している。2030年代後半までに試作品を完成させる。東京電力福島第1原発の廃炉に資するロボットの技術開発の一環で、最難関の溶融核燃料(デブリ)取り出しにも貢献したい考えだ。
 原子炉格納容器内部は極めて高い放射線量で人が近づけず、遠隔操作のロボットでの作業が必要だ。ロボットの制御を担う頭脳に当たるICは、強い放射線にさらされると故障する懸念がある。
 人工ダイヤモンド素材の半導体は、従来のシリコン半導体に比べ、高温や高電圧でも動作し、放射線量が高い環境でも半導体の性質を失わないなどの特性がある。一方、加工しやすいシリコンよけ、非常に硬いダイヤモンドの基板は加工が難しく、コストの高さも課題だ。
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