[2025_05_14_04]地震調査委 長野震度5弱地震「2つの活断層帯ずれ動かず」(NHK2025年5月14日)
 
参照元
地震調査委 長野震度5弱地震「2つの活断層帯ずれ動かず」

 14:46
 先月、長野県大町市などで震度5弱の揺れを観測した長野県北部を震源とする地震について、政府の地震調査委員会は、震源の近くにある「糸魚川ー静岡構造線断層帯」や「長野盆地西縁断層帯」は、今回、いずれもずれ動いていないという評価結果をまとめました。地震への備えは続けるよう呼びかけています。
 先月18日、長野県北部を震源とするマグニチュード5.1の地震が発生し、長野県の大町市と小川村、筑北村で震度5弱の揺れを観測したほか、関東甲信越や東海などの広い範囲で震度4から1の揺れを観測しました。
 先月18日から先月末までに震度1以上の揺れを観測した地震はあわせて65回となっています。
 震源の付近には国内で有数の規模の「糸魚川ー静岡構造線断層帯」の北部区間があるほか、「長野盆地西縁断層帯」があります。
 政府の地震調査委員会は、13日、定例の会合を開き、気象庁の詳細な震源データをもとに分析したところ、2つの活断層帯はいずれもずれ動いていないとみられるとする評価結果をまとめました。
 地震調査委員会の平田直委員長は「活動は減ってきているが、詳しく分析すると活断層と評価はしていないものの、地震を起こしやすい構造が地下にあることが分かった。地震への備えは続けてもらいたい」と呼びかけています。
 「糸魚川ー静岡構造線断層帯」の北部の区間では今後30年以内にマグニチュード7クラスの地震が起きる切迫度が最も高い「Sランク」となっています。
KEY_WORD:地震一般_: