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[2025_05_02_07]高浜原発の作業員、燃料移送用プールに落下し重傷 定期検査中の3号機、関電「被ばく線量は低い」(福井新聞2025年5月2日) | ![]() |
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参照元
06:20 関西電力は5月1日、定期検査中の高浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力87万キロワット、福井県高浜町)で4月30日、原子炉格納容器(管理区域)内で作業していた協力会社の男性作業員(43)が、放射性物質を含んだ水が張られた約8メートル下の燃料移送用プールに落下したと発表した。30分後に引き上げられたが、腰の骨を折るなどの重傷。体内や体の外部の被ばく線量は法令の限度量に比べて十分低いとしている。 関電によると、作業員は原子炉容器などの上部にある作業フロアで、燃料取り換えクレーンの手すりに養生シートを施す作業をしていた。午後8時25分ごろに別の作業場所に移動する際、床面の開口部(縦約1・6メートル、横約2・2メートル)に気付かず、燃料移送用プールに落下した。水深は約4メートルだったが胸元まで漬かった状態でとどまり、周囲にいた作業員に補助クレーンを使って救出された。水は飲んでいないという。 作業員はシャワーで全身洗浄した。管理区域から退出した際の外部被ばく線量は0・01ミリシーベルトで、1日の計画線量0・9ミリシーベルトを下回った。内部被ばくの影響を示す実効線量も0・01ミリシーベルト未満と評価し、法令に定める線量限度の年50ミリシーベルトに比べて十分低いとした。 開口部はクレーン作動のために設けてあり、シートで覆っていた。歩行可能エリアでないことを作業員は認識せず、シートの下に床面があると思い込んでいた。作業計画書にも開口部に関する注意事項の記載はなかった。関電は再発防止策として、開口部周辺をロープなどで通行規制するとともに作業計画書に明記し、他原発でも対策する。 |
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