![]() |
![]() |
[2025_04_07_03]ここ数年で火災11件、防潮堤に施工不良 東海第2原発の再稼働は本当に大丈夫か 肝心の避難計画すらも…(東京新聞2025年4月7日) | ![]() |
![]() |
参照元
12:00 首都圏に唯一立地する原発で、日本原子力発電(原電)が再稼働を目指している東海第2原発(茨城県東海村)で防潮堤の施工不良や火災のトラブルが相次いでいる。東海第2は運転開始から46年を超えて老朽化している上、住民を守るための避難計画作りも難航している。このまま再稼働を許していいのか。課題が山積の東海第2の「今」を追った。(山下葉月) ◆防潮堤の抜本的な造り直しを求められたが 東海第2は2018年に、原子力規制委員会の新規制基準に基づく審査に適合した。原電は再稼働に向けて事故対策工事に着手していたところ、2023年10月、原子炉建屋前の防潮堤で施工不良が見つかったと公表。この影響で工事完了は延期され、2026年12月になった。 問題があったのは、原発で使う取水口が設置されている鋼製防護壁を支える鉄筋コンクリート製の基礎の南側(高さ約50メートル、縦横15.5メートル)と北側(高さ約60メートル、縦横15.5メートル)の2本。コンクリの充てん(じゅうてん)不足で隙間ができ、鉄筋がむき出しになっていた。鉄筋の変形もあった。 規制委は、防護壁を支える強度不足などを理由に抜本的な造り直しを求めたが、原電は、施工不良の防潮堤を残したまま、基礎部分に直径1.5メートルのくいを打ち込んだり、セメントで地盤を固め、液状化を防ぐ薬剤を使うなどして補強する方針を示した。原電は「防護壁を支えるのに、基礎には頼らない」と説明するが、規制委が認めるか分からない現状だ。 ◆相次ぐ火災に、原子力規制委員会も「深刻」 また、原発構内では近年、火災が相次いでいる。2022年9月〜今年2月の約2年5カ月間で11件続き、原発の運転の「要」となる中央制御室でも火災が発生した。 中央制御室で2月4日、原子炉内の中性子を計測するモニターの校正に使う装置の制御盤からこぶし大の炎と煙を、原電社員が確認し消火器で消した。原電によると、装置の動作確認の前に、過電流を防ぐヒューズを多くの電流が流れるものに交換。通電時間が長すぎたため、制御盤の抵抗器が発熱し、出火した可能性があるとしている。(後略) |
![]() |
![]() |
KEY_WORD:東海第2-中央制御室-出火_:TOUKAI_GEN2_: | ![]() |
![]() |