[2025_04_02_03]新潟 再稼働是非“県民の考え調べるには投票では難しい”知事(NHK2025年4月2日)
 
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新潟 再稼働是非“県民の考え調べるには投票では難しい”知事

 13:45
 東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働の是非を問う県民投票を実施するための条例案をめぐり、花角知事は2日の記者会見で「判断に悩む県民の考えを調べるには投票では難しい」と述べました。
 柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指している市民団体は先月、条例の制定を求めるために必要な数を大幅に上回る署名を県に提出し、今月16日から県議会の臨時会で条例案が審議されることになっています。
 この条例案に付ける「知事意見」について、花角知事は2日の記者会見で検討中だとしたうえで「他県にも事例があるので、県民投票をどう捉えたのか調べている」と述べました。
 また、記者団から、自身が再稼働の是非を判断する際に県民投票が県民の意思を見極めるための手段になるか問われたのに対し、「『マルかバツか』で聞くことになる。それも県民の声だとも言えるかもしれないが、得られる情報としてどうなのかというところは考えどころだ」と述べました。
 そのうえで、再稼働の是非の判断に悩む県民もいるとして「悩みや考えていることがどのあたりにあるかを調べるには投票では難しい。別のアプローチをしていかないといけない」と述べました。
 一方、花角知事が再稼働の是非をめぐる県民による議論の材料のひとつと位置づけている「屋内退避」のあり方について、原子力規制委員会の検討チームが先月、最終報告書をまとめました。
 これについて花角知事は、「県が申し入れた内容が一定程度示されている。『複合災害』の議論は続けなければいけないという提言もあり、屋内退避のイメージが具体的なものになるように注視していきたい」と述べました。
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