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[2025_01_01_01]<いま、播磨の備えは 山崎断層、南海トラフ地震>(1)孤立集落(神戸新聞2025年1月1日) | ![]() |
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参照元
05:30 ■訓練不足、備品活用も課題 姫路市街から北へ車で約1時間。「かかしの里」として知られる安富町関地区は、岡山から兵庫へ延びる活断層「山崎断層帯」沿いにある。断層帯は阪神・淡路大震災と同じ直下型地震を引き起こす恐れがあるとされ、地区では震度6程度の揺れが想定される。 住民基本台帳によると、同地区の人口は約30人。ただ多くは市中心部などで生活し、実際に住んでいるのは7世帯10人のみ。大半は70歳以上の高齢者だ。 「避難訓練をやってくれと言われるけど、できへん」。自治会長の岡本重富さん(79)はため息をつく。足腰に不安のある人が多く、避難所へ移動するのも難しい。「訓練でけがをしたら、誰が責任取るんや」と、岡本さんはぼやく。 災害時の「孤立可能性集落」に含まれる同地区。地区外につながる道路は2本しかなく、土砂崩れや倒木で寸断されると救助や物資の輸送はできなくなる。 外部との通信手段にも不安が残る。電話が通じなくなれば、防災行政無線を使う決まりだが、岡本さんは首を横に振る。「使い方を教えてもらったけど、年寄りには難しすぎる」 避難所に指定されている防災倉庫には和室や厨房(ちゅうぼう)があり、アルファ米や水を常備。発電機や石油ストーブもある。「畑に野菜もある。数日は過ごせるだろうが、いつまで持つか…」と自治会役員の岡上正人さん(72)。岡本さんは「持病がある人も多い。容体が急変したらどうすればいいのか」と顔をこわばらせた。(後略) |
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KEY_WORD:阪神-大震災30年_:HANSHIN_: | ![]() |
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