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[1998_07_25_01]「また起きるのでは・・・」 米軍三沢基地事故 住民に恐怖感高まる 進入表面化町内会連合会 週明けにも抗議 F16三機が空自八戸基地に着陸(東奥日報1998年7月25日) | ![]() |
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24日午前、三沢飛行場で、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が離陸に失敗、オーバーランし炎上した事故から一夜明けた現場では、米軍関係者が機体保存や事故原因究明のための資料収集作業に追われた。同基地所属の軍用機による事故・トラブルは相次いでおり、今回の事故は「基地と隣り合わせの危険」をあらためて浮き彫りにした。
市基地対策課によると、三沢基地所属の軍用機による事故・トラブルは平成2年12月以降だけでも22件発生、このうちF16戦闘機が18件を占めている。 F16は昭和60年4月から7月にかけ、約36機が配備された。配備以来、トラブルが後をたたず海上への墜落、燃料タンクや実弾・模擬弾の投棄、他空港への着陸が相次いだ。平成3年5月7日には、離陸した同型機がエンジンの異常から基地内に墜落。今月1日には、タイヤに異常が発生、基地東方の太平洋上で燃料タンクを投棄している。 三沢飛行場では、米軍、航空自衛隊と民航機が一本の滑走路を共同使用している。三者が共同使用しているのは全国唯一で、戦闘機の訓練の合間に民航機が離着陸している状態だ。 市街地に近接、付近には民家も多いことから、住民は連日、戦闘機が発する爆音に悩まされ、万一の事故に不安を募らせてきた。滑走路近くの同市三沢下夕沢に住む男性(68)は「騒音は我慢してきたが近くでこんな事故が起きるとは・・・『また起きるのではないか』との不安があり、われわれ住民の恐怖感は高まる一方だ」とため息交じりに話していた。 基地周辺住民で組織する三沢基地進入表面下町内会連合会はF16配備に反対、これまでも再三、米軍、県、国に対し同機の撤去を求めており、今回の事故を深刻に受け止めている。 同連合会の小比類巻命介会長は「私たちは空を見上げれれば戦闘機がいる状況の中、危険と隣り合わせで暮らしており、事故やトラブルが起きるたびに不安、恐怖を感じてきた。今回の現場も民家から数100メートルしか離れておらず、一歩間違えれば大惨事になるところ。米軍上層部は地域住民の怒りを理解し、市民に対し謝罪をすべきだ」と強い抗議の姿勢を見せており、週明けにも文書による抗議・要請活動を行う。 F16 3機が空自八戸基地に着陸 海上自衛隊八戸航空基地によると、24日起きたF16戦闘機の事故で、訓練飛行中だった米軍三沢基地所属のF16三機が三沢飛行場に帰還できなくなっため同日、八戸航空基地に着陸した。三機は25日午前11時半現在、同航空基地で待機している。三沢基地への帰還は、「米軍からの連絡待ち」(海自八戸)で、いつ帰還するか分からない状態という。 |
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KEY_WORD:ROK_KIROKU_:米軍三沢基地_:F16_:墜落落下事故_:三沢基地進入表面下町内連合会(小比類巻命介会長)_:海上自衛隊八戸航空基地_: | ![]() |
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