[2024_10_24_05]柏崎刈羽原発差し止め訴訟、原発直下に活断層なしとした東電評価に「合理的根拠ない」と原告訴え・新潟地裁(新潟日報2024年10月24日)
 
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柏崎刈羽原発差し止め訴訟、原発直下に活断層なしとした東電評価に「合理的根拠ない」と原告訴え・新潟地裁

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 東京電力柏崎刈羽原発の周辺住民らが東電を相手取り、全7基の運転差し止めを求めた訴訟の第45回口頭弁論が10月23日、新潟地裁(鈴木雄輔裁判長)であった。
 原発敷地直下の断層が活断層ではないとする東電の評価を巡り、原告側は「合理的な根拠がなく、将来活動する可能性を否定することはできない」と主張した。

 原告側は、柏崎刈羽原発の敷地深部を走る真殿坂断層の活動により、施設直下に複数の断層が形成されたと指摘。
 堆積した地層には変位や変形が現れない可能性もあるとして、真殿坂が活断層ではないと結論づけた東電の評価手法を批判した。

 一方、東電側は、柏崎刈羽原発敷地内で能登半島地震と同規模の約4mの地盤隆起が発生すれば、原子炉を冷却するための海水を取水することは不可能だとする原告側の主張に反論。
 敷地内に活断層がないことを調査で確認していると改めて強調した上で、仮に同様の隆起が起こったとしても「代替の場所から取水が可能であることは訓練で確認している」と述べた。
 次回期日は2025年2月10日。
KEY_WORD:能登2024-輪島最大4m隆起_:KASHIWA_:NOTOHANTO-2024_: