[2024_04_23_07]耐震評価 審議が進展 原燃・再処理工場 全入力地震動を提示(東奥日報2024年4月23日)
 
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耐震評価 審議が進展 原燃・再処理工場 全入力地震動を提示

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 日本原燃は22日、東京都内で開かれた六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の認可審査で、耐震設計に用いるデータ「入力地震動」の算定結果を説明した。前回3月の審査会合で再処理の主要施設が集中する中央エリアの入力地震動を示しており、今回は残る全てのエリアについて提示した。原子力規制委員会の審査チームからは異論は出ず、時間を要していた耐震の審議に進展が見られた。
 再処理工場の認可審査では、建物や機器・設備の耐震性が大きな審議項目の一lつ。原燃は昨年秋に地盤モデルを全面的に見直し、追加のボーリング調査を実施するなど、耐震の議論は1年超にわたっていた。
 入力地震動の算定が必要な建物・構造物は39。原燃は耐震設計の目安となる揺れ「基準地震動」などに基づき、それぞれの入力地震動の算定作業を進めていた。22日の審査会合で説明を受けた審査チームの担当者は、検討の中で原燃が適切なプロセスやルールを逸脱することがたびたびあったと指摘。「今回の成果を生かして無駄を省いてほしい」と要求した。
 原燃は今後、揺れの影響を解析しながら耐震評価を進める。5月の次回会合では、非常用発電機の冷却塔と竜巻防護ネットに関し、竜巻や地震などの外部衝撃を考慮した具体的な構造設計を説明する見通し。
 (加藤景子)
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