[2024_04_26_03]東通原発の安全対策工事先延ばし 村議会では不満の声上がる(NHK2024年4月26日)
 
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東通原発の安全対策工事先延ばし 村議会では不満の声上がる

 19:06
 東北電力が、東通原子力発電所で進めている安全対策工事の完了時期の先延ばしを決めたことについて東通村議会の全員協議会で説明を行い、議員からは「説明が足りていなかったのではないか」といった不満の声が上がりました。
 東北電力は東通村の東通原発1号機の再稼働に向けて新たな規制基準に基づいた安全対策工事を進めていて、今年度中に終える計画でしたが、残りの審査にかかる時間を想定するのが難しいとして完了時期を先延ばしすることを決め、新たな完了時期の目標を示すのも来年9月末ごろになるとしています。
 東北電力の幹部は26日東通村を訪れて村議会の全員協議会で説明を行い、「1000万年に1度の津波などに備えることが必要で検討に時間がかかる」などとして理解を求めました。
 これに対し議員からは「説明が足りていなかったのではないか」といった不満の声や「国がもっと責任を持たないといけない。再稼働が遅れれば地域の経済が停滞し、東通の人口が減る」といった意見が上がりました。
 全員協議会のあと、東北電力の青木宏昭原子力部長は「一日も早い再稼働に向けて対応し、村民への丁寧な説明もしていきたい」と話していました。
 畑中稔朗村長は「受け入れがたいが受け入れざるを得ないのが我々の立場だ。住民に対しては理解できる説明を行ってほしい」と述べていました。
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