[2024_04_27_02]配管弁「閉」が原因 ウラン濃縮 測定具常 原燃、30日供給再開(東奥日報2024年4月27日)
 
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配管弁「閉」が原因 ウラン濃縮 測定具常 原燃、30日供給再開

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 日本原燃は26日、2月に六ヶ所村のウラン濃縮工場で起きた濃縮度測定装置の異常について、同装置につながる配管の弁が「閉」となっており、ウランが同装置まで流れなかったことなどが原因だったと公表した。同社は機器の運転操作手順書の修正などの再発防止策を講じ、30日に遠心分離機へのウラン供給を再開させる。
 同工場は、天然ウランを原発燃料用として利用するために遠心分離機で濃縮する施設。2月5日、ウランの濃縮度が5%未満であることを確認しようとした際、測定装置でウランが検出できないエラーが発生。その日のうちに安全管理の観点から遠心分離機へのウランの供給を中止し、原因を調べていた。
 調査の結果、同装置につながる配管の手動の弁が「閉」の状態だったほか、配管内の水分などを事前に除去していなかったために不純物が発生し、測定に必要な量のウランが装置に供給されなかったことも分かった。弁が「閉」になっていた要因は特定できていない。
 同社は26日、県や六ヶ所村に対し、原因や再発防止について説明。弁や配管を確認することなどを運転操作手順書に加えることや、作業の役割分担の明確化などの再発防止策を完了させたとしている。
 (佐藤正悟)
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