[2024_11_18_34]石渡明 会見 質疑応答6(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日)
 
参照元
石渡明 会見 質疑応答6

 15:30

 質問

 共同通信の(鎮目?)と申します。規制担当時代、ありがとうございました。今の断層の話で、続きでお尋ねしたいんですけれども、結局敦賀2号の根本的な、安全問題というのは浦底断層に気づいた後に、それに手当てしてこなかったということだと思うんですね。今おっしゃったように、断層のそばに原発を作らないという、当たり前のことができてなかった、ということなのではないかと思うんですけれども、そこで規制委員会が発足してできたバックフィット制度というところで、なぜこのそもそものK断層だG断層だと言っても、本体の断層がなければ、ずれるという懸念は生じないわけで、なぜ浦底断層というところに焦点を当てきれなかったか、ルール上そうだっていうことなんだと思うんですけど、そこら辺、先生どういう風にお考えになっておられたかということを知りたいのですが。
 それともう1つだけ、後任の委員について、先生、ご意見を述べられたかとか先生を選ばれる時に島崎委員の意見があったという風に聞いておりますので、今回はどうだったのかなということです。よろしくお願いします。

 回答

 人事に関することにはお答えはできません。それをお断りしておいて。それで例えば、バックフィットで400m以内はダメですというようなことを、今の時点の科学的な知識でもって、そういう規則を作ることができるか、これはできないです。
 何メートル離れれば、オッケーだというような、そういういう決まりを、今の時点で作ることは不可能です。50年代の頃の知識だったら、それはできたんだと思うんです。
 で今の知識で、そんなことをきちんと決めるということは、これはできません。それはもう、そのどの断層かにもよりますしね、全然断層によって逆断層、正断層、横ずれ断層色々ありますし、一律に、そんなものを決めることは多分できませんし、これ非常に難しい問題で、そういう意味で今の規則というのは、直下にしていてはいけないという、そういう決まりになっているんだと思う.
それは理由があると思うんです。これはもう直下ですから、これは否定のしようがないわけですからね、でそういう意味で、ある意味、靴の裏から掻くような、感じにはなっているわけですけれども。しかし、やむを得ない面があると思いますね。
 それは私にそれを決めろと言われても、それは難しいとしか言えない。それは科学的にやんなきゃいけないので、それは難しいと思います。だから今はそういう何km以内とか何メート以内とか、そういう規則というのは目安として出している規則がないわけではないですけど、まずそういうのはないと思いますけどね。
KEY_WORD:石渡明氏_講演_: