[2024_10_28_02]島根原発2号機再稼働に向け 原子炉に核燃料入れる作業を開始(NHK2024年10月28日)
 
参照元
島根原発2号機再稼働に向け 原子炉に核燃料入れる作業を開始

 15:26
 中国電力は、12月に計画している島根原子力発電所2号機の再稼働に向け、原子炉に核燃料を入れる作業を、28日午後、開始しました。
 作業は、1週間程度かかる見通しで、その後、安全性に問題がなければ、12月上旬にも、原子炉を起動することにしています。
 中国電力は、2012年以降停止している松江市にある島根原発2号機について、安全対策工事を講じたうえで、再来月・12月の再稼働を計画しています。
 そして、28日、原子炉に核燃料を入れる作業を午後1時から開始したと発表しました。
 核燃料は、原子炉などが入っている建物の中にあるプールに560体が沈められていて、専用の機械を使って1体ずつ水中移動させ、原子炉の炉心に入れるというということで、すべての作業が終わるまでには1週間程度かかる見通しです。
 中国電力は、検査などをへて、安全性に問題がなければ、12月上旬に原子炉を起動することにしています。
 島根原発2号機は、事故を起こした東京電力の福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプで、このタイプで再稼働するのは、29日、原子炉を起動する予定の東北電力の女川原発2号機に続き、2基目になる見通しです。
 中国電力は、「安全確保を第1に、燃料装荷や原子炉起動のための検査や試験を行うなど、再稼働に向けた一つ一つの準備を着実に進めてまいります」とコメントしています。

 核燃料を入れる作業の工程です。
 中国電力によりますと、核燃料は1体の長さがおよそ4.5メートルの筒状のもので、プールの中に560体、沈められています。
 そして、プールの上のフロアにある、「燃料取り替え機」と呼ばれる機械が核燃料を1体ずつつかみ、水中で移動させて原子炉の圧力容器の炉心に入れます。
 すべての核燃料を入れ終わるまでには、1週間程度かかるということです。
 中国電力では、その後、圧力容器のふたを取りつけたり、制御棒を瞬時に挿入させる試験を行ったりする「起動前準備」をへて、12月上旬に原子炉を起動する予定です。

 島根原子力発電所2号機の再稼働に向け、原子炉に核燃料を入れる作業が始まったことを受けて、島根県の丸山知事は、「再稼働までには、燃料装荷後の設備・機器の検査や試験などもある。スケジュールありきではなく安全を最優先に厳正に進めてもらう必要があり、県として状況を注視していく」とコメントしています。

 島根原子力発電所2号機の再稼働に向け、原子炉に核燃料を入れる作業が始まったことを受けて、原発が立地する松江市の上定市長は、「燃料を装荷するまでに行う検査が終了したことを踏まえ、実施されたと理解している。中国電力には、引き続き、工程ありきではなく、市民の安心・安全を最優先に、安全対策に万全を期してもらいたい」とコメントしています。
KEY_WORD:SHIMANE_:FUKU1_:ONAGAWA_: