[2024_10_24_06]伊方原発3号機運転差し止め訴訟 阿蘇山噴火リスクの口頭弁論 山口地裁岩国支部(中国新聞2024年10月24日)
 
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伊方原発3号機運転差し止め訴訟 阿蘇山噴火リスクの口頭弁論 山口地裁岩国支部

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 山口県内などの住民174人が四国電力に伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めた訴訟の27回目の口頭弁論が24日、山口地裁岩国支部であった。原告側証人の学識経験者が阿蘇山(熊本県)の噴火リスクについて証言した。

 約9万年前に起きた阿蘇山の噴火を踏まえ、火砕流が原発まで届く可能性があると主張する原告側は、神戸大の巽好幸(たつみ よしゆき)名誉教授(マグマ学)に証人尋問した。
 巽氏は、噴火の前兆やメカニズムを解明するには地下のマグマだまりの高精度な探査が不可欠であり、噴火リスクの把握が不十分だとして、原発の稼働は危険と述べた。

 被告側は反対尋問で、複数の論文などで阿蘇山の地下約6キロにマグマだまりがあると示されていると主張。噴火の前兆を把握するのは可能だとした。
 11月28日の次回口頭弁論では原告側の最後の証人尋問が予定されている。(大平健幹)
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