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[2024_09_06_05]大間原子力発電所 安全対策工事の開始6回目の延期(NHK2024年9月6日) | ![]() |
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参照元
16:47 青森県大間町に建設中の大間原子力発電所について、事業者の電源開発は「ことし後半」としていた安全対策工事の開始時期を延期することを6日、地元の大間町に伝えました。 一方、運転の開始時期については、これまでどおり「2030年度」を目指す方針を強調しました。 大間原発は、使用済み核燃料を処理して取り出したプルトニウムと、ウランを混ぜたMOX燃料だけでも運転できる世界初の商業用の原発として2008年に着工しました。 しかし、その3年後、東京電力・福島第一原発の事故が発生したことを受けて主な施設の建設工事が中断し、新しい規制基準に基づく原子力規制委員会の審査が続いています。 6日は、電源開発の菅野等社長が地元の大間町議会の特別委員会に出席しました。 菅野社長は「ことし後半」としていた安全対策工事の開始時期を延期することを明らかにし「私自身深く責任を痛感しています。皆さんのご期待に添えず申し訳ありません」と陳謝しました。 地震対策などをめぐる規制委員会の審査が長引いているためで、新たな見通しを示すには2年程度かかると説明しました。 一方、運転の開始時期については、工事を前倒しするなどして工期の短縮を図り、これまでどおり「2030年度」を目指すとしました。 安全対策工事の開始が延期されるのは今回が6回目で、出席した議員からは「町民が聞いたらまたかと憤りを感じる可能性もある。より一層の緊張感を持って取り組んでほしい」などと厳しい意見が出されていました。 【電源開発の菅野等社長】 電源開発の菅野等社長は、大間原子力発電所の安全対策工事の開始時期を延期すると町に伝えたあと取材に応じ「審査の進捗について会社として見通しが甘かった。時間がたつ中で地域住民の皆さまを失望させているのも事実だと思うので、次は確度がある見通しを立てて説明する責任がある」と述べました。 その上で「国全体のエネルギー基本計画やプルサーマル計画の中で非常に重要な役割を担っている施設なので、2030年度の運転開始に向けて努力していく」と述べました。 【野崎尚文町長】 大間原子力発電所の安全対策工事の開始時期が延期されることについて、事業者の電源開発から説明を受けた大間町の野崎尚文町長は「2030年度の運転開始という目標まで延期されてしまっては、本当に原子力発電所が完成されるのか危惧することになるので、約束はしっかりと守ってほしい。着実に町の経済に寄与していくということばをいただいたので、町の事業についても協力してもらいながら進めていきたい」と話していました。 【宮下知事コメント】 大間原子力発電所の安全対策工事の開始時期が延期されたことを受けて、宮下知事は「新たな工事開始時期を可能なかぎり早期に示すとともに、2030年度の運転開始を目指し、安全確保を第一に、責任を持って取り組んでいただきたい。事業に対する地域住民の理解と信頼はもちろんだが地域貢献も重要だと考えており、安全対策工事以外の工事の実施にあたっても、地元への配慮など地域振興に貢献していただきたい」とするコメントを出しました。 |
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