[2024_08_21_03]福島第一原発6号機トラブル 漏電とショートが原因か(NHK2024年8月21日)
 
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福島第一原発6号機トラブル 漏電とショートが原因か

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 ことし6月、福島第一原子力発電所6号機で電気の供給が一部で止まり、使用済み燃料プールの冷却が10時間近く止まったトラブルについて、東京電力は、電気を送る金属板の絶縁体が湿気とちりによって劣化し、漏電とショートが発生したことが原因とみられると明らかにしました。
 ことし6月、福島第一原発6号機のタービン建屋にある高圧電源盤で外部から受けている電気の供給が一部で遮断され、使用済み燃料プールの冷却が10時間近くにわたって停止しました。
 トラブルの直後の調査では、高圧電源盤に電気を送る金属板の一部が溶けて損傷し、現場に長さ40センチほどの金属片があったことが分かっていました。
 その後、状況をさらに詳しく分析したところ、この金属片は過去の作業で不要になった部品で損傷した金属板を収めるダクトのカバーに誤って挟まっていたとみられるということです。
 このことから東京電力は、カバーにできた隙間から湿気やちりが入りこんで電気を送る金属板の絶縁体が劣化し、漏電とショートが発生して電気が遮断されたことが原因とみられるとしています。
 東京電力は再発防止のため、トラブルが起きたタービン建屋で金属板を湿気に強いケーブルに取り替える工事を年内に実施することにしています。
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