[2024_07_31_01]カドミウムの監視強化へ 福島第1原発、処理前の汚染水からごく微量検出(産経新聞2024年7月31日)
 
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カドミウムの監視強化へ 福島第1原発、処理前の汚染水からごく微量検出

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 東京電力が福島第1原発処理水の海洋放出前に分析する放射性物質の対象として、カドミウムを追加することが31日、関係者への取材で分かった。ことし6月に処理前の汚染水を詳細に分析した結果、ごく微量が初めて検出されたためで、監視や規制を強化する。処理水の段階で除去されており、環境や健康への影響はないという。
 検出されたのは「カドミウム113m」。鉱物や土壌など天然に存在する重金属カドミウムの同位体で、核分裂に伴い発生するため、汚染水に含まれる可能性があるとして、東電が継続的に調べていた。半減期は約15年。
 東電は昨年8月、処理水の海洋放出を開始。放出前に、セシウム137など29種類の放射性物質の濃度を測定している。今回、カドミウムを加え30種類とし、それぞれの濃度比率の合計が基準値の1未満になることを確認する。
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