[2022_08_02_01]特別点検中の川内原発1号機 九電「原子炉圧力容器に有意な欠陥なし」 県委員「詳しい根拠を」(南日本放送2022年8月2日) |
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40年の運転期限が近づく川内原発を巡る動きです。九州電力は2日、運転の延長に必要な「特別点検」の途中経過を鹿児島県の専門委員会に初めて示し、1号機の原子炉圧力容器について「問題となる欠陥は認められなかった」としました。 一方、運転延長の可否を検証する委員からは、根拠となる詳しいデータなどを示すよう求める声が上がりました。 川内原発は1号機が2024年に、2号機が翌2025年に40年の運転期限を迎えますが、九州電力は最長20年の運転延長に必要な特別点検の手続きを進めています。 2日、鹿児島市では、運転延長の可否を検証する県の専門委員会の分科会が開かれました。この中で九州電力は、1号機の特別点検で原子圧力炉容器を超音波などで調べた結果、傷などの「問題となり得る有意な欠陥は認められなかった」と説明しました。 (九州電力)「想定する欠陥がないか確認した。評価した結果、そういう欠陥はなかった」 これに対し、分科会の委員からは、根拠となる詳しいデータなどを求める声が上がりました。 (星槎大学非常勤講師(プラントが専門) 後藤政志特別委員) 「(事故)リスクを徹底的にないように確認する。リスクを1個おとして失敗したら壊滅、福島の事故のレベルじゃない」 (九州大学准教授(原子炉材料工学など) 渡邉英雄特別委員) 「欠陥がないという評価だけを聞きたいのではない。もう少し具体的なこと説明してくれないか」 (分科会座長 釜江克宏・京都大学特任教授) 「特別点検の結果、原子炉圧力容器については大丈夫ということではないと思う。もう少しデータを拡充しながら再度説明してもらうことになる」 分科会は、九州電力が今後、運転延長の申請をした場合、原子力規制委員会の判断が出る前に、塩田知事に独自の検証結果を報告することにしています。 |
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