[2021_01_25_03]原発ID不正使用「再稼働 根幹揺るがす」(BSN新潟放送2021年1月25日) |
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新潟県の柏崎刈羽原発で、東京電力の社員が他人のIDを利用し、中央制御室に不正に入っていた問題です。問題の発覚を受け地元からは、原子力事業者としての適格性を問う声が上がっています。 【東京電力新潟本社 橘田昌哉代表】 「誠に申し訳ございませんでした」 25日に急遽、柏崎市役所を訪れ、桜井市長に頭を下げて謝罪した東電新潟本社の橘田代表。問題が起きたのは、出入りが厳しく管理されているはずの原発の中枢でした。東電は23日、東電の社員が他人のIDカードを使って中央制御室に不正に入るという問題があったと、ホームページで公表しました。 問題があったのは去年9月で、東電は原子力規制庁には報告したものの、報道で明らかになるまで公表はしていませんでした。原発の中央制御室は原子炉やタービン、発電機の運転、監視を行うために設けられた運転室です。安全管理の上で非常に重要であり、桜井市長は詳しい説明を求めていました。 【柏崎市 桜井雅浩市長】 「東電の再稼働の問題、東電が原子力発電所に関わるということで、どういう意味合いを持つのか、今回の事案が」 桜井市長は原発の心臓部で起きた問題であること、発生から発表まで時間がかかったこと、そして報道されるまで地元自治体にも全く説明がなかったという、3点を強く指摘しました。 【柏崎市 桜井雅浩市長】 「再稼働を認める立場の方々の根幹をも揺るがしうるような事案」 さらに、柏崎市議会でも…。 【東京電力新潟本社 橘田昌哉代表】 「誠に申し訳ございません」 柏崎市議会では25日、柏崎刈羽原発の安全対策工事に関する住民説明会を前に、市議に向けた説明が行われました。再稼働を目指す東電に対し、市議からは「適格性」を問う声があがりました。 【飯塚寿之柏崎市議】 「事件が起きたのが9月であるが、その間、それを“隠されて”、きょうまで。世間に対して『安全性を向上』だとか、いろいろなこことを述べている。これはおかしい」 【東京電力新潟本社 橘田昌哉代表】 「私共としては本事案の発生後、速やかに原子力規制庁へ報告申し上げている。そうしたことからも決して、私どもとして隠蔽の意思があったということではない」 7号機の再稼働に向けた正念場を迎えている東電が、またも問われた原子力事業者としての適格性。東電は住民説明会で、柏崎刈羽原発の安全性をどのように説明するのでしょうか。 |
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